ポンドは乱高下、ドル円はドル売りへ

10月1日の為替市場では、米政権が中国金融市場への投資制限を検討しているとの報道を否定する発言が相次いだことを受け、投資家心理の改善から米株価指数が堅調に推移しドル買いの流れとなっていました。
しかし、1日に発表された9月ISM製造業景気指数が47.8と予想の50.1を下回り、10年ぶりの低水準をつけたことから、米長期金利の低下とともにドル売りが先行し、ニューヨーク市場開始から堅調な動きを見せていたダウ平均も一転して下落へと転じたこともドル売りの要因となりました。
また、トランプ大統領が、ツイッターで“ドルは強すぎる、FRBの金利は高すぎる”との発言も嫌忌される要因となっています。
8月のISMは2016年8月以降初めて50割れとなり、8月から活動の拡大を示す50台を回復すると期待されていて、アナリスト予想でも51.0でしたが、予想外に大台回復にならず、50を割り込み年内の追加利下げの思惑が強まった形となりました。

ブレグジットを巡る報道で乱高下する相場

ポンドはEU離脱に関しての協議を巡る報道に左右されています。
一部のEU関係者が、もし英国が北アイルランドをEU関税同盟に留めることを承認するなら、期限付きのバックストップを与えることも可能だとしたため、一時ポンド買いが加速しました。
その後EUが報道を否定したためポンド買いが後退し、乱高下する動きとなりました。
ポンドの動きはトレンドが追いにくく、突然出てくるフラッシュニュースに相場が左右されるため、あまり長期でのポジションは持ちにくくなっています。

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