ファンダメンタルに左右されるポンド

先週からのポンド動き、上昇下降上昇下降を繰り返しています。
ちょっとでも材料となるものが出れば噴きあげる、市場はポンドを買いたくてしょうがないんだと思ってしまいます。
でも買うに買えない、様子をうかがっている分、何かしらの材料に過敏に反応して戻るを繰り返してるようです。

ブレグジットの合意への期待感

本日ニューヨーク時間に、ドイツとイギリスの双方とも、離脱における鍵となる要求を断念したと報じられました。
ブルームバーグの報道では、ドイツは将来のイギリスと関係に関する具体策への要求を緩和し、合意することを容認したと報じました。
イギリスも将来のEUとの関係に関する不明確な声明を容認していくみたいで、このため、合意が容易になるというニュースを受け、市場は好感、ポンドの上昇につながりました。
その後ドイツ政府が報道を否定、ポンド買いのトレンドの終了となりました。
ちなみにこのブルームバーグ、過去にもアメリカ政府の人事に関して、裏の取れてない内容を流して相場の流れを変えたこともあり、その後アメリカ政府が否定、行って来いの流れを作った前科があります。。。

NAFTAの行方が気になるところでカナダ中銀政策金利発表

日本時間午後11時に、カナダ中銀の政策金利発表がありました。
政策金利は1.5%の据え置きで市場の予想どおりでした。
会見ではインフレ目標を達成するには一段の利上げが必要になるとの認識を示し、来月の金融政策引き締め観測が強まりました。

アメリカとカナダは、5日にNAFTA再協議を再開

先週行われたアメリカとカナダの通商協議は決裂し、期限としていた8月31日に当初期待されていたNAFTA再交渉協議での合意は成立しませんでした。
カナダのフリーランド外相はワシントンでの協議開始を前に、記者団に対し、「週末の間にカナダ当局者は懸命に建設的な取り組みを行った。今日の協議も建設的なものになると期待している」と述べています。

自転車操業の予算。政府閉鎖はあるのか

アメリカの会計年度は10月から始まり9月に終わります。
9月末までに議会審議が終結せずに、暫定措置によって当座をしのぐ手段が多用されています。
現在議会が審議を進めているのは2019会計年度予算であり、中間選挙前にタイムリミットがきます。
トランプ大統領は、7月29日にツイッターで「民主党が国境の壁などの国境警備に協力しなければ、政府を閉鎖するつもりだ」と表明。
大統領自身が選挙で公約したメキシコとの間に建設する壁の予算措置が含まれていないことへの苛立ち、および、大統領の不法移民対策が議会によって立法化されないことへの反発でした。
今回も、トランプ大統領は国境の壁建設費用を引き合いに10月の政府閉鎖を持ち出すのは政治的に適切かどうか、側近らに尋ねているみたいです。
議会共和党は11月の中間選挙前に閉鎖に踏み切った場合、裏目にでる恐れがあると指摘しています。
さすがに中間選挙前に政府閉鎖はないだろうと市場は昨日まで楽観視していたのですが、本日ニュースでこの案件が流れてくると感じたことは、さすがトランプ大統領、ワシントンポスト紙に政府高官らがトランプ大統領を影で「小学生並みの理解力(マティス国防長官)」とすっぱ抜かれただけのことはあると思ってしまいました…

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