イギリスはリセッション懸念後退

イギリス国立統計局が発表した7月のGDPは予想を上回る伸びとなり、EU離脱の迷走でリセッション懸念が高まる中、底堅さが示されました。
サービス業がGDPを押し上げた形となりましたが、基調としては、成長は年を通じて鈍化するとの見方を示しています。
他にも7月鉱工業生産が上昇に転じたほか、ジョンソン英首相が10月のEU首脳会議において離脱協定で合意したいとの意向を示したことがポンド上昇の材料となりました。
イギリス議会は今夜の採決終了後、10月14日のエリザベス女王施政方針演説まで議会閉会が決定されました。

イギリス閉会前の議会

ジョンソン首相が考えていた早期の解散総選挙は実現困難となりポンドは上昇しています。
ポンドドルのチャートを見ると日足でも2回底値を試して上昇しているため、まだ反発する余地があるようにも見えます。
現在のポンドの上昇は、ショートカバーが原因考えられます。
ジョンソン首相は、アイルランドのバラッカー首相との会談を前に記者会見し、もちろんEUと合意を得る方が絶対にいいと思っているし、可能だと思うなどと述べ、来月17日と18日に開かれるEU首脳会議までに、離脱の条件を定める協定案についてEUとの間で合意することに全力をあげる考えを示しました。
本日の議会は閉会に入る前の最後の議会のため、いろいろと審議されることになりそうです。
ただ、具体的な内容については公開されていないため、ポンドの急激な動きには警戒しておいた方がよさそうです。

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